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花燃ゆ [映画・TV]

 2015年度大河ドラマ「花燃ゆ」が始まった。
見ていて気になった点があったので、NHKのサイトに問い合わせた。
当時の長州藩主は毛利敬親。
だがこの名前は蛤御門の変で朝敵とされてか以降の名前なのだ。

 江戸時代の大名は、将軍から名前の一字をもらう。
これが「偏諱」というものだ。
具体例としては、
徳川家「光」→徳川「光」圀
徳川綱「吉」→柳沢「吉」保
などがある。
基本的には将軍の下の字をもらって上につける。
毛利敬親は将軍家慶の「慶」の字をもらい、「毛利慶親」と名乗った。
しかし、1864年の蛤御門の変で反逆者とされ、「慶」の字を剥奪された。
第1話の設定は1850年だから、当然名前は「慶親」のはずだ。
tenchi.jpg
 NHKから回答があった。
「ドラマ途中で変わると分かりにくいという意見もあり、名前が変わる場面をドラマで描ける人物以外は、一般的に広く知られている名前で通しています。」
だそうだ。
う~ん、言っていることもわからないではない。
だが、天下の大河ドラマなら、そこはこだわって欲しかった。

 数年前の「天地人」で直江兼続と石田三成が家康打倒策を練るシーンがあった。
広げた地図に「真田信之」とあった。
この名前は関ヶ原後に改名したものであり、当時は「真田信幸」だった。
サイトに投稿すると、訂正すると回答があり、実際に翌週の放送では訂正されていた。
上が9月6日放送の第36話のもの、下が13日放送の第37話で同シーンを流した時のものである。
このドラマでは父・昌幸と弟・幸村の出演はあったが、信幸は名前だけだった。

 「平清盛」は、武士が貴族から蔑まれていたということをしっかりと表現していた。
「汚い」と酷評した知事がいたが、こういった歴史の真実を表現したのは見事だと思った。
歴史ドラマとしてのこだわりは持ってほしいものだ。
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